インバー

低熱膨張合金。鉄とニッケルの合金。熱膨張率が非常に低くい事から、Invariable Steel(変形しない鋼)から名づけられた。日本語では不変鋼とよばれる。半導体製造装置、光学装置、精密検査装置などに利用される。熱伝導率が低く、切削加工を行う際に熱が籠り易く歪が発生しやすいこと、粘りがあることから難削材とされている。切削性を向上させたものや、鋳造性を向上させたもの、熱膨張をさらに抑えたものなど複数の種類が存在するが、厳密には「インバー」の用語は、36%のニッケルを含有し、膨張係数が極小値を示す合金しか指さない。