シェルモールド法とは

精密鋳造法のひとつで、鋳型が貝殻(シェル)状になることからシェルモールドと呼ばれる。 ドイツの発明者ヨハネス・クローニング(J.Croning)博士の名前からクローニング法またはC法とも呼ばれる。 硅砂とレジン混剤に熱硬化剤を加えた鋳物砂「レジンコーテッドサンド」(通称:RCS)を、300℃程度に熱した金型に吹き付けて硬化させて鋳型をつくる鋳造法。 メリット ・鋳型の強度が高く金属の膨張にも耐えられるため通常の砂型鋳造と比較して寸法精度が高い。(ロストワックス精密鋳造よりはやや劣る。) ・鋳型の厚みが通常5~10mmと薄いため通気性が高く、ガス抜きが良好なのでガスによる巣などの内部欠陥が少ない。 ・焼付きが少なく鋳肌が美しく仕上がる。 ・鋳型の製作が容易なので同一形状の製品を大量生産するのに適している。 ・鋳鉄、アルミ、銅など幅広い種類の材料が鋳造できる。 デメリット ・金型を使用するため型代が高額になる。 ・金型を加熱するため金型の耐用年数が短い。 ・鋳物の大きさが制限される。 ・高温で炭化し、結合力が低下するため厚肉鋳物には適さない。 ・鋳造時には粘結剤が加熱され臭気を発する。

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